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こばなし

さっき来たお客さんに
「奥さんと言ったらいいのか、お嬢さんと言ったらいいのか……」
といわれ。
ニコッと微笑み
(お嬢さんです!!)
眼差しを送ったが伝わったのだろうか。いやいや苦しいよ。そんな眼差し苦しいだろ〜。

まぁいい歳だよね。
お嬢さんはちょっと苦しい年齢になったよね。

そうそう。今度は
「お姉さんって呼んでください。」
ニコってしよう!!そういう反応がすぐ出せるようにっていつも反省会。



写真はこいのぼりの一番上についてる吹流しよ★会社の外に飾ったよ。
現物近くで見たこと無くて、適当に作ったけどそれっぽくなった。
私のマイミクにも「初節句ネタ」がちらほらと…。そういえば男の子多いな。
ほらやっぱり奥さん世代だよね
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物には物語があるはず・・・③

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米この日記は3部構成になっています。①②を読んでいない方は是非①②からお読みください。

 納品当日、Iさんは本当に喜んでくれた。
「頼んで良かったわ!!こういう材料本当にずっと探していたのよ。(ナデナデ)どこに行っても無いって言われてたのよ。嬉しい。正直高いと思っていたから、かおりちゃんじゃなかったら頼まなかったと思うし、それには麻雀の時に話さなかったら気付かなかったし、、、不思議ね。いやぁ、良かった。」

 私も凄くうれしかった。お客様が喜んでくれたことはもちろん!作り手の大きな喜び。
 しかもこの材料、元床柱君2枚(双子の兄弟)までもが、間違えなく喜んでくれてる。という事。
 木をどう使うか、木の使い道の面白さ。元床柱君はIさんに出会うべくして出会った。まさに偶然が産んだ宿命。

 それと、地元で仕事をする事の面白さを知ることもできた。
人とのつながりが濃いからこそ、絶対に中途半端な物は出してはいけないんだと思った。
 もちろん初雁木材の看板と、そして大事にすべきは須藤佳織という看板をしょった私の為に。

 と、まぁ。

 どんな角度から見ても今回の物件は面白かった。学ぶことも沢山あった。
 すごいね。物語。物には本来物語が付きものなのだ。
 量販店や100円ショップで並んだ物を選んで簡単に買える時代に、こんなすてきな物語が作れるお仕事をさせて頂ける環境に感謝。
 これからも、偶然や必然、心、人とのつながり、いろんな要素の詰まった物(語)を沢山作って行きたい。

 帰宅して早々父に報告をした。Iさんめっちゃ喜んでたよ!!
 父も一安心してくれた。
 
(余談)そんな父は最近、100円ショップの面白さに感動したらしい。私は喝〜!!100円ショップには行かないで欲しい。
 しかも100円ショップに感動するって…今更すぎる。やせ形なのにでぶしょうな父だった。

物には物語があるはず…②

米この日記は3部構成になっています。①を見ていない方は①を読んでから来て下さい。

 なんとラッキーなことに、この材料が数日後別のお客様の目に留まる。
「このぼこぼこした木の表情は探しても全然見つからなかったの。これがいい!!」

 早速保留状態のWさんに、ご安心ください、的なお電話を。
「この前の例の材料ですが、欲しい方がいるのでその方にお譲りしてもいいですか?」
「はい。」
私は内心ほっとした。

ところがIさんは予算面でかなり迷っていた。
「ちょっと高いんじゃないの?もう少し考えます。」
しょうがないのかな。こうスムーズに行く訳ないか…。私は半分あきらめていた。

 数日後いつものように帰宅すると、父が
「Iさんって知ってる?Kさんの娘さんなんだよ。」
この前Kさん宅で麻雀してたらIさんが来て、
「初雁木材で家具頼んだんだれど、高いから迷ってるんだけど、もし頼む事になったら誰か運んでくれない?」
と麻雀仲間に頼みに来たらしい。
 そこで父がうちの娘が働いてる、と言ったら、Iさんは
「やっぱり!名札に須藤って入ってたから親戚かと思っていたのよ。」
そのあと
「値段が高い!!!…」
と父が散々言われたらしい。
「初雁はきちんとした材料できちんとしたものつくるんだから、値段のこと言うならそこらの量販店の安い家具買いな!その方がいいんじゃん?って言っといたよ。お父さん内心嫌だったよ〜。困っちゃったよ〜。汗」

 普段何もしゃべらない父とたまに仕事の話をすると、真剣オーラが凄い伝わってくる。そしていつも身が引き締まる思いになる。厳し〜〜〜。って感じ。
初雁の事を上げてくれて、でかしたぞ父!の反面「しっかりしたものを作る」父の言葉を裏切れない。やはり身が引き締まる思いになった。

 Iさんは結局最後まで「高い 高い」と言いながら、でも材料が気に入ったから…と決めてくれた。
 一安心—はまだ早い。本当の一安心のために私は、「しっかりとした物を作る」という表現はちと硬いか…=喜んでもらえるように頑張って作ろう。と思った。

続く

物には物語があるはず・・・①

 お客様に喜んでもらえて一安心。当たり前のことだけど、ものすごく貴い事だ。ものづくりの永遠のテーマ。その重みを感じた最近はますます奥の深い事に気付く。

 今回のお仕事は最高に面白かったね。達成感はひとしおだった。

 うちの会社には調理しきれない材料がわんさかある。木って宝物なんだけどどこに使ってあげればいいのか?出番がなかなかまわって来なくて眠っている材料がわんさか…。
 ほとんどの材が荒木のまま、しかもホコリをかぶっていて表面が真っ黒だもんで、宝物に見えなくて。
 それがすっごく奥のほうに仕舞われてたりするともうその材料は忘れられてしまう。かわいそう。

 他の材を出すためにそいつは外に出たり、大掃除でまた奥に仕舞われたり、また別の場所に移動したり。何十年とそんな広くない敷地内を放浪していた。

 そしてとうとうお客さんの目にとまる。Wさんは釣具を作っている職人さんで、杢(もく、木のもくめの事)が面白い材料にこだわって探している。
「あの床柱(とこばしら・とこの間の隅っこの支えの化粧柱)の材料削ったらいい杢がでそう。」
製材してもらって2枚の板に挽いてもらった。
とてもいい杢が出たけどWさんお気に召さない様だった。
私は頑張ってお勧めする。しかし杢をお勧めしていくと
「凄くいい杢ですよ〜いい杢が出たので他にも立派なテーブルにしたり…使えるので…無理に買わなくてもいいですよ。」
的な流れになってしまい。全く馬鹿だ。まだまだココ(右手で左腕を軽くたたく)がない。。。
そして結局Wさん
「じゃあ考えさせて下さい。」
なんとお断りの方向へ舵が向いてしまった。

社長に怒られる。
「製材賃出ないじゃん、床柱として使えなくなっちゃったじゃん、使い道ないじゃん。」
「はい、すみません」
と、私。
 保留状態のままスライスされた元床柱君2枚が作業場の片隅に悲しげに、重ねられ立っていた

続く