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物には物語があるはず・・・①

 お客様に喜んでもらえて一安心。当たり前のことだけど、ものすごく貴い事だ。ものづくりの永遠のテーマ。その重みを感じた最近はますます奥の深い事に気付く。

 今回のお仕事は最高に面白かったね。達成感はひとしおだった。

 うちの会社には調理しきれない材料がわんさかある。木って宝物なんだけどどこに使ってあげればいいのか?出番がなかなかまわって来なくて眠っている材料がわんさか…。
 ほとんどの材が荒木のまま、しかもホコリをかぶっていて表面が真っ黒だもんで、宝物に見えなくて。
 それがすっごく奥のほうに仕舞われてたりするともうその材料は忘れられてしまう。かわいそう。

 他の材を出すためにそいつは外に出たり、大掃除でまた奥に仕舞われたり、また別の場所に移動したり。何十年とそんな広くない敷地内を放浪していた。

 そしてとうとうお客さんの目にとまる。Wさんは釣具を作っている職人さんで、杢(もく、木のもくめの事)が面白い材料にこだわって探している。
「あの床柱(とこばしら・とこの間の隅っこの支えの化粧柱)の材料削ったらいい杢がでそう。」
製材してもらって2枚の板に挽いてもらった。
とてもいい杢が出たけどWさんお気に召さない様だった。
私は頑張ってお勧めする。しかし杢をお勧めしていくと
「凄くいい杢ですよ〜いい杢が出たので他にも立派なテーブルにしたり…使えるので…無理に買わなくてもいいですよ。」
的な流れになってしまい。全く馬鹿だ。まだまだココ(右手で左腕を軽くたたく)がない。。。
そして結局Wさん
「じゃあ考えさせて下さい。」
なんとお断りの方向へ舵が向いてしまった。

社長に怒られる。
「製材賃出ないじゃん、床柱として使えなくなっちゃったじゃん、使い道ないじゃん。」
「はい、すみません」
と、私。
 保留状態のままスライスされた元床柱君2枚が作業場の片隅に悲しげに、重ねられ立っていた

続く
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